作り直しの履歴
http://www.yamdas.org/column/technique/hatenablog.html
はてなブログの開発者の気持ちは大方想像できる。彼らにとってはてなダイアリーの継ぎ接ぎに継ぎ接ぎを重ねたぶかっこうで独りでにバグが湧いてきそうなコードはもううんざりなのだ。
それを捨て去り、スクラッチから書けるのは悦びに違いない。もうはてなダイアリーの古臭さに縛られることはない。自分たちが作りたいのはもっとクールでモダンなサービスなんだよ。はてなダイアリーにあった機能? カンベンしてよ。俺たちのサービスはシンプルさが売りなの。
とても気持ちがわかる。
僕も自分のプロダクトを定期的に1から書き直したい衝動に駆られるし、実際そうしてきた。
でも仕事はそうはいかない。
確かに既存のコードを解析しながらの作業は大変だし、体力がかかるようにも見える。
ただ、今までたくさんの人が費やした時間によって作られたシステムと同等のものを1から作り直すのはとても大変だ。
そして、クライアントワークの場合、その費用はクライアントが負うわけだが、目に見えるメリットはほぼない。
(大金をはたいて、今までより機能が減って、パフォーマンスが幾分あがったものが出来てくるだろう)
BtoCであっても、自分たちが課金しているお金とかが、コードの書き直しに使われるのは納得いかないんじゃないか。
それよりちょっとでも便利に使いやすくして欲しい、と。
というわけで今日も古いコードと戦う。
そして新しく書くコードは、書き直したくならないように注意しながら書く。
プログラムはユーザのためにあるんだから。