貧困問題の履歴
貧困の世界的なボーダラインは、1日の収入が1ドルを切る状態を言うとのこと。(国連定義では年収370ドル未満らしい)
円がだいぶ強くなったので、まぁ、分かりやすくいうと1ドル=百円として考えてみても、百円/日の収入以下の人たちは現日本にはそう多くはいないと思われる。ただ、いないとは言い切れないし、圧倒的に少ないとも表現し難いのが現在の日本の状態と感じる。
日本にとっての貧困は、「相対的貧困」になると思う。
絶対的な貧困ではないけど、社会の相対度でみると貧しい部類に入る。
貧しい、という言葉の含む意味は、ここでは経済的(単純にお金の量)に貧しいとします。お金だけが大切ではないけど、お金は大切です。
自分は他の人と比べると貧しい、と感じる人が多い社会は、なんとも切ない。
例えばワーキングプアは、はたらけどはたらけど猶わが暮らし楽にならざり~、と歌った石川啄木さんの状態そのもの。
人は展望が見える(想像できる)からこそ今の辛さを我慢できるのだと思う。
それが叶わない世界とは私には想像を絶するし、人らしく生きることを諦めてしまうかもしれない。生きることすらも諦めてしまう可能性は大きいだろう。
どんなに経済発展が重要だからと言って、一部の人だけが豊かで、その他大勢が貧しい社会はどうみてもおかしい。
お金を持っている人が、更にお金が儲かるように社会の仕組みを変えます。お金がない人はそれに従うしかありません。
現代の封建社会だと自分は感じます。
努力は報われるべきだし、過剰に搾取されるのはいかがかと思いますが、富の再分配は国の重要な役割だと思う。