枝を伐って根を枯らすの最新の日記
今更ながら、家中の者は震えあがり
今更ながら、家中の者は震えあがり、釘付けになっている、大きな井戸を恐る恐るながめるのであった。私達一家となんの関係も無い老婆の亡霊が、我々を驚ろかしたというのは、考えようによってはしゃくにさわるが、別に考えると霊としては、誰れにでも、自分の気持を知らしたいものであるから、とも思い、同情したくもなってくるのだ。
以上が私の少年時代に見た恐ろしい亡霊の姿であるが、この時から私は霊魂の存在を信じるようになったのである。知友である、徳川夢声老も幽霊を信じ、淡谷のり子氏も恐ろしい幽霊のことを私に話したことがあるし、佐藤垢石老も魚を釣りに行った時、時々妖怪に会うことがあるというし、今年の春、九州博多で火野葦平氏に会った時には、氏は河童に会って親しくしたことがあるといっていた。皆間違いのない話だろう。
当時いっしょに老婆の姿を見た姉は、今では七人の児持ちである。
看護師の勤め先としてクリニックと病院どちらが良いか - 枝を伐って根を枯らす - mindia(マインディア)
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