iTunesのDRMを解除するQTFairUse6の履歴
iTunes Store(旧iTunes Music Store)で使用されているDRMであるFairPlayを解除するQTFairUse6というWindows用ソフトが公開されています.これは,以前公開されたQTFairUseをiTunes 6向けに改良したもののようです.
本稿執筆時点での最新版は2.4であり,限定的にiTunes 7にも対応しているようです.iTunes 7で使用した場合はリアルタイムデコードのみとなります.
こんなことをしなくても,iTunesでは楽曲をCDに焼くことができるため,それを再エンコードすることでDRMを解除できます.しかし,この場合CDを焼くのと再エンコードするコストがかかるのはもちろんのこと,デコードとエンコードを繰り返すことによる音質劣化も気になります.
それに比べて,このソフトの動作原理はDRMのかけられた楽曲を再生する時にQuickTimeが内部的にデコードしたものを傍受してダンプするものであるため,劣化することなくDRMが施される前のオリジナルを取り出すことができます.
私は試していませんが,現状iTunes Storeで購入したものはiPodでしか持ち運べないため,こういった需要はやはりあるのでしょう.“ソフトウェアで守られたものはソフトウェアによって破られる”という格言のようなものもあるように,やはりイタチごっこになるのでしょう.