阿鼻叫喚の履歴
あびきょうかん
悲惨な状態に陥り、泣き叫んで救いをもとめるようすのたとえ。
(1)〔仏〕 阿鼻地獄に落ちた亡者が責め苦に堪えられず、泣き叫ぶさま。
(2)非常にむごたらしいようす。
「―の巷(ちまた)」
非常な辛苦の中で号泣し、救いを求めるさま。非常に悲惨でむごたらしいさま。地獄に落ちた亡者が、責め苦に堪えられずに大声で泣きわめくような状況の意から。▽「阿鼻」は仏教で説く八熱地獄の無間むけん地獄。現世で父母を殺すなど最悪の大罪を犯した者が落ちて、猛火に身を焼かれる地獄。「叫喚」は泣き叫ぶこと。一説に八熱地獄の一つの大叫喚地獄(釜かまゆでの地獄)の意。