新たな情報通信技術戦略の履歴
2010年5月11日(鳩山内閣)、IT戦略本部発表。
これまでのIT新改革戦略(小泉内閣)、iJapan戦略2015(麻生内閣)などを事実上引き継ぐ文書。ただし、「これらの戦略の成果を引き継ぐ」という記述は文書中に見つからない。おそらく、政権交代のためではないかと思う。「前政権の成果を引き継ぐ」という表現はしにくかったのだろう。
- ITにより「政府・提供者主導の社会から国民・消費者主導の社会への転換」を行うこと
- ITによる「利便性が高い電子行政を、無駄を省き効率的に実現」すること
- ITを「環境・エネルギー、医療・介護」などの分野に応用し、これらの分野に新市場を創出することで、経済成長をはかること
などの記述が見られ、非常に民主党色の強い文書となっている。また、これらについて、それぞれに数値目標と期限を設定してある。
ほぼ同時期に総務省から発表された「光の道構想」は、この戦略のために必要という位置づけのようである。