社員の履歴
本来は、法律上は、社員って「株主」のことなんだよね。
いわゆる社員は、「使用人」って呼ぶらしい。
でも、そういう意味で社員という言葉を使っている団体は、日本赤十字社くらいしか知らない。ちなみに、僕は、日本赤十字社の元職員だけれども、社員だったことはない。
要するに、「社員」ってのは、その会社の「構成員」ってことなんだろう。
おそらく、商法が作られた資本主義の初期段階では、会社の構成員は株主だという認識がポピュラーだったんだろうけれど、ある段階で、会社の構成員はサラリーマン達だという認識に取って代わられたんだと思う。
この、初めて、サラリーマンを「会社員」と呼んだ人間が誰かは知らないけれど、この人は、凄いことをしたもんだと思う。単に言葉の使い方を変えただけではなくて、まさに、この言葉の使い方が、昭和後半から平成初期の日本社会を作ったようなものだ、と思う。