高田のあたりまえノート単語集
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診断が割れるときの履歴

朝青龍がなった、「心の病」には、3人の精神科医が異なる診断名をつけていたのだという。「神経衰弱」「急性ストレス障害」「解離性障害」の3つである。
しかし、それは、各精神科医が「病名を『間違えた』わけではない。それぞれ別の病名をつけただけ」なのである。

和田秀樹「精神科医は信用できるか」より。

この本、かなりイイカゲンな記載が多くて、あまりおすすめできないのだけれど、この朝青龍の例は、さもありなん、と思った。診断には、しばしば、そういうことがある。同じ現象に対して、うまく状況を言い当てる言葉(診断名)が複数あって、それがいずれも正しい、ということは、「診断」においては、よくあることである。

したがって、複数の医師の診断が割れるときには、
1,患者の体の中で起こっている現象について、複数の医師が、ことなる推定をしているとき。
2,患者の体の中で起こっている現象について、複数の意思が、同じ推定をしているけれど、それを表現する言葉が複数あるとき。
の3つのいずれかをきちんと区別しなくてはいけない。