病理所見の履歴
現在の医学では、病理所見が「確定診断」としてあつかわれることが多い。でも、それは、病理所見よりも病気の本質(と「現在思われている」場所)に近づく方法が、「現在のところ」ないから、「慣習的に」そうなっているにすぎない。つまり、病理所見は決して無謬の存在ではない。
将来、「病気の本質」についての認識、つまり、この病気は、どういうことが原因で、体の中でどういう現象を起こして、自覚症状としてはどういう症状を引き起こして、最終的にはどういう結果になるのか、という目の前の患者に起こっている一連の現象に対する理解に対する言葉による分類が変われば、当然変わりうる。また、そうでなくても、新しい診断技術が生まれれば当然変わりうる。