SMILE: standard medical intervention and long-term exerciseの履歴
うつ病に対する、デューク大学による運動の治療効果を調べた有名な調査。
代表的な抗うつ薬であるSSRIと運動の効果を比較している。
いくつか、この研究と関連研究から知っておくべきこと。
1,SSRIのほうが、運動による治療に比べて効果が出るのが早い。
2,治療後の経過を調べると、運動による治療のほうが、SSRIに比べて、再発率が低い。
3,奇妙なことではあるが、SSRIと運動の両方を併用した患者は、どちらか一方の患者よりも、さらに再発率が高い。
3のような結果が出た理由についてはよくわからない。ただ、薬を併用すると、「運動によって自分の力で病気に打ち勝った」と考えることが難しくなるのかもしれない。「自分の努力が病気に勝つために役に立った」と感じることは、この種のメンタル疾患の治療の上では非常に大切であるから。