on-premises
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オンプレミス (英語 on-premises)[注 1] とは、情報システムを使用者(通常は企業)自身が管理する設備内に導入、設置して運用することをいう。元来は普通に見られる運用形態であったが、2005年ころからインターネットに接続されたサーバファームやSaaS、クラウドコンピューティングなど、外部のリソースをオンデマンドで活用する新たな運用形態が浸透するにつれて、従来の形態と区別するために「オンプレミス」の語が使われるようになった。自社運用(型)とも訳される[1]。
クラウドコンピューティング型のサービスを使う場合の利点には、初期コストや固定的な保守運用コストを低く抑えられる点が挙げられるが、その一方では反応速度やセキュリティといった別の面を考慮する必要がある。また、課金体系がオンデマンド、すなわち従量制の場合には、事業の伸長性によって経済効率を見極める必要も出てくる。金融業や防衛産業など、事業モデルによってはオンプレミスが好まれる場合もある。したがって、実際の運用においてはオンデマンドへの単純な移行ではなく、ユーザはさまざまな要素を考慮しながらクラウドとオンプレミスの連携を図る必要があるとする見方や[2]、また日本国内の後発ベンダはそういったニーズに応える形のビジネスモデルに注力するだろうとの予想が各アナリストから提示されている[3]。
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