神経発生、誘導の履歴
初期発生において、神経領域は始めから存在するのではなく、誘導されて初めて形成される。
- 神経領域の誘導:anti-BMP因子による"表皮化"の阻害。
- 前後神経パターン:いくつかのシグナルの仮想的な濃度勾配で決められる。
- 移動の方向付けに関係する因子
1:ephrinとEph
ephrin:リガンド 硬節に発現
Eph:レセプター
→Neural crest cell(神経冠細胞)はEphrinを避けて進む。
→後部硬節に入ったNeural crestはEphrinを避けるように進み、前部硬節に再侵入する。
2:netrin
化学誘因物質として働く。
交連ニューロンはNetrin量の多い方に向かって伸びる。
3:Robo(Round-About)とslit
Comissural NeuronがRobo(受容体)を発現、Silt(リガンド)を避けて伸長する。
4:semaphorin
神経伸長を阻害する方向に働く。
semaphorinの少ないところに沿って神経が伸長する。