X-ray構造解析の履歴
原理:電子によるX線回折
解析に適した分子量:なし
データから構造へ:分子置換法
重原子同形置換法
多波長異常分散法
生体高分子への適用:タンパク質、核酸、両者の複合体
長所:結晶さえできればあらゆる試料で解析でき、分解能も高い
→核磁気共鳴(NMR)
原理:核スピンの共鳴
解析に適した分子量:3万
データから構造へ:核オーバーハウザー効果(NOE)強度に基づく三角測量
生体高分子への適用:タンパク質、核酸
長所:すぐに解析でき、速い
NOEの強度:α=1/r6 5Å以内→距離を測定→シミュレーション
NMRの流れ
安定同位体標識試料の調整
↓
NMRスペクトルの測定
↓
NMRシグナルの連鎖帰属
↓
距離と角度の情報抽出
↓
立体構造計算