垂層分裂の履歴
細胞層[cell layer]: 細胞分裂がある一平面上の細胞数を増やすような方向で繰り返されると、細胞がその面に整然と並ぶことになる。断面を見ると、このような分裂を垂層分裂 --anticlinal division--と言う。多くの植物器官では、表皮細胞は垂層分裂を繰り返すので、表皮はその内側からはっきりと区別された細胞層になる。細胞がしっかりと密着して外と中の仕切りになるためには、このような分裂パターンの方が適しているから、このことは理に適っている。組織によっては複数の細胞層が積み重なった構造をとることも多い。並層分裂と直交する方向で起こる細胞分裂を並層分裂[periclinal division]、どちらとも言えないような分裂を斜分裂[oblique division]という。また、縦長の細胞で構成された細胞層を柵状組織[palisade; palisade parenchyma]と呼ぶ。
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