お店は舞台だ
笑顔の楽校 36
ケース17 クッキングスクール
お店は舞台だ。楽しさや夢を見せる。
おしゃれなスタイルで全国的な人気を誇るお料理教室。でもイメージがどこか違う…。その理由を解明します。今回は「環境ベーシック」中心です。
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今回のリサーチ店舗は、お料理を習っているシーンを積極的に「見せる」=「エンターテインメント化」することで新しいお料理教室のスタイルを確立したクッキングスクール。カラフル、ポップな内装デザインからも、お料理することは楽しくて、気軽で、おしゃれなことなんだよ、というメッセージが伝わってきます。
リサーチした日は、キッズコースの時間帯で、子どもたちが目をキラキラさせながらお母さんと一緒に料理していました。習うほうも教えるほうも、とってもナチュラルでいい笑顔です。もうそれだけで充分においしそうなムードがいっぱい。楽しそうだなあ、と入り口付近で眺めていると、責任者らしい女性が来て、今なら入会無料ですよ。ぜひお試しください」と、とてもいい笑顔で声をかけてくれて、これまた好印象でした。
お客様に舞台裏を見せてはいけない。
見せるなら徹底した整理整頓を
でも、なぜか店内がチマチマ、すっきりしません。決して狭くないスペースなのにちっちゃく感じます。それに、ここの“売り”であるおしゃれな雰囲気がなく、公民館主催の料理教室みたい。夢がないというか、華がないというか…。
理由は以下2点だと思います。
❶見せるべきところが見えない
この料理教室は「見せる」のが特徴なのに、なぜかこの店舗の場合、見えにくいゾーンでお料理しているので、せっかくの笑顔や楽しさが伝わりにくくなっています。まだオープン2カ月、これからもっともっと生徒を集めたいという時期にこれでは非常にもったいないですね。
そのうえ、通行客からいちばん見えやすいゾーンに人がいないため、閑散とした印象。とても損しています。
★お客様は楽しい雰囲気に惹き付けられて集まります。もっと積極的に楽しいシーンを見せていきましょう。
❷見せてはいけないのに見えやすい
店頭に立ったときに最も目立つ真正面に、傘立てや山積みの段ボールが。スリッパ立ても丸見えです。また、店頭のポスターが床面に直置きに立てかけてあり、おしゃれな内装と違和感のある大きな垂れ幕がかかっています。さらには、おしゃれな什器(壁面収納)から天井に飛び出しているのが丸見え。
こうした、雑然とした状況がすべて、おしゃれなムードやおいしさの障害になっています。
★お店は舞台です。お客様の笑顔につながらないもの(舞台裏)を見せてはいけません。
スタッフの笑顔はとても素晴らしいし、お客様にもすぐ気づくことができる点も優秀。お客様からどう見えているか、を意識し、環境ベーシックを整えるだけで見違えるようによくなるはずですよ。
【コミュニケーションUPのポイント】
1 できればゾーン変更を
料理ゾーンを舞台に=見えやすく、作業場、ストックゾーンを裏舞台に=見えにくく。変更が難しければなんらかの方法で料理ゾーンを見えやすくしましょう。
2 お客様の視点で見て、整理整頓
通路に立ち、お客様になったつもりでお店を見てみましょう。目に入るところが雑然としていないか、要チェック!
3 掲示物コーナーをつくる
ポスターの直貼り、直置きはNG。コーナーを設けて、美しく見せます
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第八回「笑顔入門講座」
外面で損している人、
笑顔に関心のある人、
笑顔をビジネスに活かしたい人、大歓迎です。
5月24日 木曜日 14時~16時
あと僅か空席あり
会場 浅草文化観光センター(雷門正面向い)
申し込みは、
http://www.egao.co.jp/smn/gaccou/
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