イノベーションを起こせない人たち

イノベーションを起こせない業界とか、イノベーションを起こせない会社を見分ける方法。

その作っている商品やサービスが、普通の消費者がほしがるレベルに比べてオーバースペックであること。だれも１０年も使わない製品が１０年以上壊れないとか、誰も使わないオマケ機能が妙に多くて充実しているとか。

イノベーティブな製品は、カタログスペック上はロースペックでも売れる。

反対に、イノベーションを起こせない会社の製品は、競争の結果、毎年、消費者が価値を見出し難いくらいの細かな改善を繰り返し、どんどんオーバースペックになっていく。

ガラパゴスケータイがやたらとハイスペックな画素数のカメラを備えているのは、誰もiPhoneを作れなかったからだと思う。他には、プレイステーション３がハイスペックなチップを備えているのも、トヨタ車が品質がいいのも、きっと。。。

そう考えると、イノベーションのジレンマってのは、革命を起こせずに改善に逃げている人を「好意的」に見ているだけなんじゃないかという気がする。たぶん、あれはイノベーションのジレンマじゃなくてイノベーションからの逃避だ。