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時代によって変わる最適なUI

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そうねえ。昔のボタンはボタンボタンしてたねぇ。
Win95くらいまでは、XもMacもWinも「はじめてGUIを触る人にも、これがボタンだと一目でわかる」ことが要求されてたんだな。それがwin95のスマッシュで状況が一変してしまう。
http://blog.practical-scheme.net/shiro/20120409-toolkit

UIは、その操作対象を皆が知っていること、を前提にしていいケースと駄目なケースで、最適なものが変わるんだと思う。

93年頃までは、そもそも、GUIというものに触ったことがある人は少数派だった。だから、基本的に、各社の出しているWindow環境は、GUIに触ったことのない人でも、画面に出ているこれがボタンで、これがウィンドウで、というようなことが(普通の機械、たとえばラジカセのボタンやら何やらからの類推から)分かること、が期待されていた。
Windows95の爆発的ヒットは、GUIを触ったことのない人を一気に少数派にした。それ以降に発表されたGUIは、GUIに触ったことがない人にわかりやすいこと、よりも見た目が綺麗で使いやすいこと、に重点を置くようになった。

98年頃までは、ウェブブラウザに触ったことがない人が多数派だった。だから、それまでのウェブブラウザは、ウェブブラウザってのが何か知らない人にもそれが何かわかりやすいこと、が求められた。初期のネットスケープ(MicrosoftのIEが普及する前にメジャーだったブラウザ)のブラウザやNCSA-Mosaic(ネットスケープやMicrosoftが普及する前にメジャーだったブラウザ)は、当時のMicrosoft WordのUIを模倣していた。あれは、たぶん、そうすることがブラウザを初めて触る人にわかり易かったからだと思う。「ウィンドウの中にドキュメントが表示される」というユーザー体験を提供するアプリケーションでは、当時、ワープロソフトが一番普及していたのだ。ブラウザって何か知っている人はいなかったから、ワープロみたいにウィンドウの中に文章が表示されるもの、ってのは、とりあえずわかり易かったんだ。

今のsafariやchrome,firefoxは、全くワープロソフトと似ていない。アレは、「ブラウザって何か知らない」なんて人は少数派で、そんな人達に配慮する必要がなくなったからだと思う。彼らは、そのかわり、シンプルでドキュメントの表示エリアが広いことや操作の能率が高いこと(たとえばタブ切り替えなど)にウェイトを置いている。

最近登場したWindowsPhoneは使いやすいと思う。アレは普及するだろう。でも、アレが皆に使ってもらえるのは、皆がiPhoneに慣れて、メーカーが、スマートフォンというものを見たことがないというような少数派を無視して良くなったからだ。

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