離婚や弁護士

弁護士の息子、離婚する
息子の職業が弁護士、そしてその子が離婚したという話ではありません。
幼馴染でごく近所に住んでいた私の小中の同級生の男の子のお父さんが弁護士でした。
テレビで観るような高級そうな服装に身を包み、いかにも切れ者といった雰囲気を醸しだすそんな弁護士のイメージとはずいぶん違う方。
身なりにはそれほど構わず、通勤もいつもバスだったので時々一緒になったのですが、必ず六法全書を手にされていました。
混みあうバスの中、吊革につかまりながらあんな小さな字のぎっしり書かれた本を一心不乱に読んでいる姿は子供だった私にはちょっと不思議でした。
時々その子の家に遊びに行ったりもしていましたが、穏やかで優しい普通のおじさまで大学の先生や研究者のような感じだったなと今になって思います。
子育てに関しては完全に放任主義だったようで、同級生の彼はかなり自由人。
多分やったらすごくできたのでしょうが、学校の勉強にまるで興味がないようでしたね。
ただ人としてとても魅力のある子でよく一緒に遊んでいました。
実家を離れ疎遠になっていましたが最近、彼が離婚したと聞き子どもの頃のことを懐かしく思い出したのです。
中学の頃、弁護士の息子というあだ名で呼ばれていた彼。
久しぶりに昔の友達に会ってみたい気がします。
何人かに声をかけて励ます会ならぬ、ぷち同窓会でもしたら楽しいだろうなと思います。

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