600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネスの履歴
600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス (角川SSC新書)
どういうわけだか、みんな必ずいいか悪いか、という結論を出したがるんですね。そして、どちらかの意見が出ると、反論をしたくなる。でも、そんなことは、おいしい料理とは全然関係がないと思いませんか。大事なことは、多様な価値観がちゃんと共存できること。それぞれの人が、それぞれおいしい、と思えることです。
メモと一言感想
世の中を動かす要素:テクノロジー、個人の認識、政策
政策?あー政策か。
マスメディアは入んないのかな
ユーザビリティへのこだわり
こうなるだろうと思って行ったら、まったく別のものが出てきた、なんてものは論外
→行為の7段階モデルにおける評価のへだたり
材料と手順が間違いにくい構造
説明が必要なサービスは、レベルが低い
→アフォーダンス
材料のデータベース化をやめた
うーん、楽しくすることとセマンティックにすることは相反するのかな
辞書を人力で作成
セマンティックは一日にしてならず
検索キーワードの分布:200語が約8割
検索結果の高速化
1ページ目だけキャッシュするのは有効だな
小さなほころびを放置しない。割れ窓理論。
完璧主義者なのか?社長は。
Webサイトでも文化ができるからな。そのために場の空気を誘導するのは有効か。
人気ランキングを載せない理由
料理の良し悪しは主観的。多様であるべき。
「絶対的な価値」という言葉が本書のどこかで使われていた。
ランキングというのはユーザ間での相対的なものだ。
多様であるということは他との比較がしにくくなるため、絶対的な価値が生まれる。のかな?
「正直なところ、当たり前のことをやってきているだけだと思っています。」
成功した人はよく「当たり前のことをしてきただけ」と言う。なんなんだ?当たり前のことって。
そうか、目的を遂行することか。クックパッドは「毎日の料理を楽しみにすることで、心からの笑顔を増やす」。その結果こうなったと。
目標設定:何のためにそれをやるのか?
目標設定が大事なのは嫌というほど聞いてきた。でも、どこまで大事なのかはまだわかってない。それに、設定するのはかなりつらい。でも目標を設定すると気持ち的にも楽なんだな。迷ってる時間がなくなるから、作業に全力を注ぐことができる。
ウォークスルー
印刷は目的到達の証
これはすごい!アクセスログ解析の問題点はユーザが目的に達したかどうかがわからない点。
でも印刷したかどうかで評価することができる。なるほど、勉強になった。
クックパッドのモノ作り三原則
無言実行、必ず値段をつける、無言語化
必ず値段をつける。わかりにくかった。0円で売れるだろうと思うものは0円でも売れない。1000円という値段をつけることで、初めて0円でも売れる、と。ハードルを上げろということかな?
佐野社長はロジカル
うん、すごい徹底してる。見習いたい。
気のせいかカヤックの社長に雰囲気が似てる
広告サービス
やっぱジャンルを絞ると広告も一貫性あるものにしやすいな
消費者からの生データが得られる
やっぱジャンルを絞るとデータも使いやすいものになるな
お披露目パーティをやる予定だったが、やる目的が誰もわからない。社長が待ったをかける
ここのくだりはそこまでやるか!と思った。
目標設定をやらずにアクションすることはデメリットでしかないのかな?
まとめの感想
失礼ながらクックパッドなんて、たまたまレシピの投稿サイトが存在してなかったからでかくなったんだろと思ってた。インターネット黎明期からずっと続けてきてるから、そりゃ人は増えるだろうと。
でもそれは間違いで、食に対する情熱、利用するユーザを満足させるという意思、そして最終的に心からの笑顔を増やすという大きな目的があったからこそ成功することになったのだと思う。