Taggingの履歴

タグ?カテゴリ?

一般的な認識はタグとカテゴリーの比較文化論の通りだと思う。

カテゴリー
カテゴリーの数は比較的少ない
階層化された分類になっている
記事は1つのカテゴリーに属する
カテゴリー間の記事数は均等な方が美しい
カテゴリーは複数記事のサマリーのような名称になっている

タグ
タグの数は多い
タグ間の関係は特になく、フラットな構造になっている
複数のタグの組み合わせで記事の内容を説明する
タグの使用回数は偏っている。やたら使われるタグと全然使われないタグが出て来る
タグには標準的なキーワードが使われる

この中でも一番特徴的なのは

  • カテゴリ=あるコンテンツにただ1つ付けられた属性
  • タグ=あるコンテンツに複数付けられた属性

の意味だと思う。

カテゴリーとタグは境界があいまいで連続的な発想だと気づいた。カテゴリーを無数に増やしていくとタグ的になってくるし、タグの数を減らしていくとカテゴリーとあまり区別がつかなくなってくる。

最近ではこのように「カテゴリ」が「タグ」の意味として使われてきている(逆はない)。

「カテゴリ」は主になる分類で「タグ」はファセットとして意味を分けとくのが良いと思う。

しかし、http://listen.jp/やAmazonのようなのはどう扱う?複数のカテゴリに属しているけど、分類はひとつのツリー構造を元にしている。これもカテゴリとして考えるために次のように定義し直す。

  • 「カテゴリ」は階層構造上にある分類に属するもの
  • 「タグ」はフラットにある分類に属するもの


実用

単一カテゴリによる分類はこうもり問題がつきまとう。タギングは付与時に分類を考える必要がなく心理的負担を軽減できる。

タギングは単一カテゴリにはできない柔軟なナビゲーションが可能になる。しかしリソースが重複して問題となる場合があるかもしれない。(要調査)

付与時の困難さ:カテゴリ>タギング
閲覧時の困難さ:カテゴリ<タギング(??)

タギングの種類

http://www.hyperorg.com/blogger/mtarchive/003840.html

Private or Public

  • 見る権限がタギングした個人にあるか、誰でも見れるか

Broad or Narrow

http://www.personalinfocloud.com/2005/02/explaining_and_.htm...

  • タギングが対象の作成者自身によってされるか、それ以外の人によってされるか
  • 作成者以外が付ける場合、タグは個人によって管理される
    • また、その場合表記ゆれ、意味ゆれ(SF=Science Fiction, San Francisco)が起きる。


一般的にFolksonomyと呼ばれるのはBroad Folksonomyだけじゃないかと思う。

Collaboration or Separation

  • タグの管理が個人ごとに分かれているか、共通か
  • ニコニコ動画WikipediaはCollaboration
  • Broad-NarrowはSeparation

タギング?フォルダリング?

http://blog.jonudell.net/2007/10/03/tagging-and-foldering/

タギングで分けるとタグのリストをそれぞれ参照するときに重複したリソースを出してしまうので、CDに移すときに無駄が出てくる。また、現状リソースをタギングするためには専用のアプリケーションを使わないといけないが、それを他のアプリケーションに渡せない。

“Tags” vs. “Folder” seems to me like a technology discussion. You are focusing in this article on what matters: the user experience. People should not have to understand the differences between the two approaches

CDにバックアップだったら1つのディスクを超える容量だった時にどう分けるかなだろうけど、うまくアプリケーション側で重複しないようにしてあげればいいと思う。OSがディレクトリで管理されてる以上はなにかと不都合が出るけどそれは将来的になとかなるのかも。

ただタグ管理は参照するときに重複したリソースを出してしまうのは、何かを探すとき不要なものがあっちにもこっちにも出てきてうざい時がある(Google Sidebarのガジェット探す時そうだった)。