「みんなの意見」は案外正しいの履歴
- ヘイゼル・ナイトの実験
- ジャック・トレイナーの実験「ビンの中のジェリービーンズ」
- ノーマン・L・ジョンソン、迷路
→単純な実験。個人間で相談なく、平均をとる
- スタンレー・ミルグラム、レオナルド・ビッグマン、ローレンス・バッコウィッツ。同調の実験。空を眺める人。社会的証明
- スコット・ペイジ、意思決定のコンピュータシミュレーション、優秀な人とそうでない人を混ぜた集団の方がいい
- ジェームズ・シャントー「専門家の決定は深刻な間違いを孕んでいる」病理学者のケース。同じデータを違う時間に見せたとき、半分の確率で最初と違う返答をする(うちの教授もそうだw)
- J・スコット・アームストロング「専門性と正確性に相関はみられない」。預言者ーカモ理論(seer-sucker theory)
- アービング・ジャニス、集団思考の餌食になる
- ダニエル・B・クライン、ジョン・メジョウスキー、プランクロード熱。情報カスケード→情報不足の状態で次から次へと判断が積み重なる、周りのマネをすることが合理的に思える、自分で判断してるように見えてみんなの考えに基づいて判断している。
- 「ティッピング・ポイント」情報カスケード・モデル
- 分散性、メリット→独立性、専門性を高める、デメリット→情報の伝播が遅い
- そこで、分散した情報を集約するところが必要。Linuxの例
- ブライアン・アーサー、エルファロル問題、混んでるバーには行きたくない、
- シェリングポイント(暗黙の調整)
- ミルグラム、先着順のルール(慣習)、それが最善かどうかよりも単純だから。
- 座席を譲ってほしいとお願い→半分で変わってくれるが、「すさまじい苦痛」
- ロバート・ホール、需要と価格は関係ない、映画の料金が均一なのは
- 鷹の行動、群れがうまくいくような行動してるように見えるが、実際は個々が最適になるような行動を単純なルールに従って動いている。経済活動と同じ
- バーノン・L・スミス、市場決済価格、不完全な市場でも理想に近い結果を出せる
- アロー、ドブリューの一般均衡理論→全員が合理的に動く→そんな市場はない
- 最後通牒ゲーム、配分者が10ドルを適当な比率で分け、受益者がそれにのるかどうか。どう選んでも自分は増えるはずなのに、自分より相手の方が利益を得るならば断る場合が増える。また、優秀な人が配分者をする場合は配分者の利益が多くても拒否しなくなる。サミュエル・ボウルズ、ハーバート・ギンティスの相互応報原理、社会的に良くなる行動をとる。個人的に合理的でなくても集団的に合理的な行動をとる。向社会行動。
- エルンスト・フェール、ジーモン・ゲヒター、公共財の実験。メダルが20枚渡される。4人で1グループつくり、公共のツボに入れれば全員に0.4枚ずつ配布される、これを順番に行う。ゲーム終盤ではツボに入れるプレイヤーはいなくなって、グループ全体の利益は最適なものより悪くなる。ただ乗りの人に罰を与えるルールを作れば、全員がツボに入れるようになる。
- 集団極性化、他人を見て相対化する、右にずれれば自分も右に移動する。情報カスケード。
- ドナルド・ロイ「工場での金メッキ」。目標値を超えるとボーナス。するとがんばれば目標値があがるからわざと生産量を落とす。ボーナスを目標値の達成という条件にすると、マネージャーは低く見積もる、それの達成に手段を選ばなくなるということが起きる。
- 分散化のメリット:権限が委譲される→責任が与えられれば相応の働きを行う。でも結局はトップダウンの権力構造がある?
- バブル:多様性の損失
- カリフォルニア工科大学の実験。架空の株取引。15回取引できて、各回には配当がある。売買価格はわからないが、回数が決められているので逆算することはできる。本来なら価格は回がたつにつれて下がるはずだけど、価格はスタート時から変わらなかった。
被験者によると「自分よりあほなやつに売りつければよい」。正しい判断をもつための情報は与えられている
- Wisdom of Crowds4要件、「多様性、独立性、分散性、集約性」