eJapan戦略の履歴
2001年1月22日(森内閣)IT戦略本部発表。
森首相の施政方針演説(いわゆるイット革命演説)のEジャパン構想を具体化する形で発表された。
まだ、この戦略の中では、医療IT化については触れていない。
ただし、eJapan戦略をうけて作られた、「eJapan重点計画-2002」の中で以下のように触れている。
医療分野の情報化を進め、サービスの質の向上、効率化を進めるとともに、ITを活用し、遠隔医療等新たなサービスニーズへの対応を進める。また、食料の信頼確保に係るサービスニーズに対応するため、消費者に対し食料品の履歴情報をインターネット等を通じて提供するシステムを整備する。
a) 医療分野のIT化の推進(厚生労働省、文部科学省、経済産業省及び関係府省)
i) 情報セキュリティ技術、医療分野における認証基盤等の情報化のための所要の措置を2003年度までに行う。
ii) 2003年までに全病院の2割以上にオーダリングシステムの導入を目指す。
iii) 電子カルテについては、2003年度までに用語・コードの標準化を図るとともに、2002年度中に実施する診療情報共有モデル事業の導入効果の検証結果等を踏まえて、所要の策を講じ、2004年度までに全国の二次医療圏の中核的な病院、2006年度までに400床以上の病院及び全診療所のうち6割以上に普及を促進する。
iv) レセプトの電算化については、所要の普及促進策を講じ、2004年度までに全病院のレセプトの5割以上、2006年度までに全病院のレセプトの7割以上の普及を実現する。また、オンライン請求については、2002年度中に実用化にむけたセキュリティの確保、経済効果等の検証を行い、速やかに所要の措置を講ずる。
なお、保険者におけるレセプトの保管について、2002年度中に、電子媒体での保管を認める方向で検討する。
v) 遠隔医療については、システムの整備に対し支援を行うことにより、2005年度までに全都道府県での導入を目指す。
vi) EBMを推進するため、2003年度までに診療ガイドライン及び最新の医療情報をデータベース化し、インターネット等を利用した情報提供を行う。
(4、行政の情報化及び公共分野における情報通信技術の活用の推進 ②具体的施策 ウ)保健、医療、福祉分野等の情報化)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/kettei/020618-2-4.html