余裕感の履歴
ある人が、他の人・物事と接触する際に感じる心の余裕のこと。この余裕感の内訳を他人に開示しないという前提条件下においては、余裕感が高ければ高いほど人は「積極的」と見られ、余裕感が低ければ低いほど「消極的」と見られることとなる。
例えば、知らない国に旅行に行ったAさんは、一人のときは町の人にスーパーの場所を聞くだけでもためらってしまうが、同じ日本人のBさんが隣にいると、町の知らない人に対しても声をかけやすくなる。これは、スーパーの場所を聞く相手が一人であった場合、自分は同じ日本人であるBさんと二人でいるという事実から、直感的にその場の状況を2対1として捉え、心の余裕感を高めることになる。
その場面を隣で見ているBさんは、Aさんの余裕感が自分によって高められていることに気づかない場合、Aさんのことを「知らない国でもためらわず話しかけることができるAさんは積極的だなぁ」と思う。Aさんは、自分の余裕感がBさんによって生み出されていることを開示しない限り、「自分は積極的である」と見せかけることが可能となる。これらの行動を様々な場所において繰り返すことにより、長期的な時間軸で余裕感を高めることができる。ある一定のラインに達すると、自分自身を「積極的な人間だ」と思い込み、この考え自体が余裕感となり、自分の中で好循環される。
※「余裕感」の存在の有無について明確に気づいている必要はない。
(要再編集)