DNAのメチル化の履歴
→CpG配列のCの5位:5メチルシトシン
※プロモーターなどのCpG配列がメチル化されると、転写が著しく抑制される。
5metC→BERで塩基除去修復→Tに置換:CpG配列はメチル化されると世代ごとに減少していく。
→調べる:Bisulfite法
Bisufite処理をすると、C→U,5metC→Cとなるので、DNAシーケンス比較。
- DNAメチル化が関わる現象
ゲノム刷り込み
X染色体の不活性化:女性の持つ2本のX染色体のうち、片方は全体がDNAメチル化、ヘテロクロマチン化、不活性である。これにより、遺伝子発現量を補正している。
→三毛猫の毛色のパターンは、X染色体上に色を決めるGeneが乗っている。三毛猫は普通は♀で、♂の場合はXXYという染色体異常のときのみ。
→どちらが不活性化されるかは発生においてランダムに決まる。
- 転写抑制の仕組み
メチル化されたCpGにMeCP2が特異的に結合する。MeCP2はH3K9のメチル化酵素活性と関係を持つ。DNAメチル化酵素であるDnmtもヒストンメチル化酵素であるSuv39hlと複合体を作っている。
→DNAメチル化⇔H3K9のメチル化→クロマチン凝集→へテロクロマチン→遺伝子の不活性化