こころの師
「笑顔にまさる化粧なし!」
30数年前、心を弾ませて入社した大手アパレル鈴屋の新入社員研修で教わった言葉です。
雪深い富士のすそ野で白衣に身をまとい滝に入った時は、死ぬのではないかと真剣に不安を味わいました。
その当時、生まれたてのファッションの世界に集まった仲間たちは、おもしろいメンバーで活気にあふれていました。休みのなく過酷な条件の中で、ワイワイがやがや素人が夜を徹して売り場を変えたり、元気のでる楽しい朝礼を企画したり・・・など、毎日がまるで昔の体育会系クラブのようで厳しかったけど達成感があり楽しかった。休みもなく頑張りすぎ過ぎて、病気で入院もしました。社内結婚もしました。(笑)
鈴屋の仲間には、いま事業家として活躍されている一年先輩でよく可愛がってくれたカルチャーコンビニエンスの増田社長や初めての店舗で無中に汗を流していた時、アドバイスしてくれた商品ディレクターだったコムサデモードの上田社長など、鈴屋理念を自分の事業に生かされ成功された方たちは多いです。ユナイテッドアローズの重松会長も、著書の中でその鈴屋の影響力を熱く語っています。
そのファッションビジネスの育ての親、鈴屋の鈴木義雄会長と二人で会食しました。
最近は、毎年恒例のように挨拶に伺います。短い時間ですが、何でも相談にのってもらい話が盛り上がります。
今の時代、20年前僕が独立した当時の時代背景と似ている話、厳しい時代からCS(顧客満足)という新しい切り口が生まれて笑顔アメニティ研究所が育ってきた話、いま人間力という視点で笑顔化が元気な企業で推進されているという話、さらに新刊「イラストでわかる笑顔づくり」PHP研究所が売れている話・・・など
今でも僕を子供のように可愛がってくれる心の師匠であり親父です。83歳になっても驚くほどの元気さで、お会いするたびに学ぶ点が多いです。いくつになってもオーラがこぼれています。ファッションという一つの時代を作りだした先人の知恵と精神を学びました。
「若さの秘訣は何ですか?」と聞きました。
毎月2回は、意識して心ときめく出会いを大切に続けているそうです。いくつになっても、教養を積み、いまでも心は青春しているんですね。会うたびに夢とロマンのエネルギーをもらっています。僕は、わくわくして乗馬を始めた話、言うことを聞かない馬から学んだ話をしました。
店長時代の話ですが、門川くん「誠」という字は、どういう意味か知ってるかね?と聞かれたことがあります。
「誠とは、一度口に出したことは、やり切ること。言葉に出したことを達成させること!」
「笑顔は、こころのファッション」あらためて笑顔づくりを通して、多くの人と幸せを分かち合いたいと決意しました。
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