盲目のピアニスト
今朝、テレビを見て涙しました。
全盲の日本人ピアニスト 辻井伸行さん(20歳)が米国・テキサス州フォートワースで開かれた「第13回バン・クライバーン国際ピアノコンクール」で7日、見事に優勝しました。
彼は生まれつきの全盲で、現在上野学園大学の3年生。生まれて2ヶ月の時、お母さんが、たまたまあったピアノの調律を頼んだそうです。その音を聞いていた赤ちゃんは、「あ~、う~・・・」と言ったそうですが、それを聞いた調律師の方が、この子の声は、調律音と同じ音を発していることを発見したそうです。とても驚いたそうです。
調律師さんから言われました。
「この子の音感は、素晴らしい才能があります。将来、音楽の道に進められたらいかがですか」
この調律師さんも素晴らしいですね。
早速、おもちゃのピアノを買いました。音を聴かせると全身で喜び、2歳の時には、お母さんが口ずさんだ「ジングルベル」をおもちゃのピアノで奏でたそうです。
4歳からピアノ教師のレッスンを受けはじめました。教える先生も目が見えないので,テープで音を聞かせたり、複雑な音には一つずつ丹念に音を教えたそうです。
いつも一緒にいるお母さんは、言葉にならない程大変だったでしょう。
すべてに手間もお金もかかったそうです。お父さんが、お医者さんだからできたのかもしれませんが、一つの才能を発見し、その能力を究極まで高める事ができたのは、並々ならぬ努力の賜物だと思います。
最年少の7歳で全日本盲学生音楽コンクール(現ヘレン・ケラー記念音楽コンクール)のピアノの部門で優勝し、05年にはワルシャワ(ポーランド)で開かれた第15回ショパン国際ピアノコンクールで批評家賞を受賞しました。
http://www.47news.jp/movie/general/post_2609/
彼とご家族の努力、そして人との出会いの素晴らしさを感じ、涙がでました。
彼の演奏を聴いていると、音楽の神が降りて来たようです。
心の目が開くんですね。感動しました。
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