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病院の院内放送DJの少年

◆僕の友人であり、出版のプロデュースをしてもらっている鬼塚忠さんから「感動の話」が届きましたので紹介します。
感動のお話       鬼塚忠
みなさん、こんにちは。お元気ですか?ぜひ皆さんにお伝えしたい話がひとつあります。
小学校6年生のある男の子が、小児癌を患って入院しました。
少年は、それまで元気だけが取り柄のような子だったので、ふさぎこんでしまいます。
担当医がいくら励ましても、少年の顔に笑顔は戻りません。
ある日、担当医は少年が学校で放送部員だったことを聞き、院長に話をつけて、昼の12時から30分間、院内放送のDJをするように少年に勧めるのです。
院内放送が始まると、少年は生きがいを見つけたのか、毎日、病院内を取材したり投稿された手紙を読んだりして、次第に楽しそうな顔を見せるようになりました。
病院内では、昼の12時の放送が評判となり、少年は病院の人気者になりました。
少年の放送を聞いたおかげで、病気が快復する人も出てきました。
そんな中、少年は同じ病棟に入院している中学2年生の少女を取材し、初恋に落ちました。名前はサチコ。一ぼれというやつです。
ですが、時を同じくして少年の癌はどんどん進行し、みるみる痩せていきます。
担当医は決断します。
体力が持たないので、少年の院内放送もあと1週間で終了だ、と。
放送を楽しみにしていた患者の間で反対が起こります。
しかしどうすることもできません。
そして最後の放送の日。少年は勇気振り絞って話しました。
「本当はサチコちゃんのことが好きだったんだ」
院内には拍手喝采の嵐が起こりました。
そしてその一週間後、少年は亡くなりました。
と、こういう話です。

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