ベトナム旅行記 3
◆愛すべき日本だからこそ
いつも海外旅行をすると日本の良さをつくづく感じます。
ホーチミンの一番の観光スポットは、歴史資料館なんです。統一会堂や戦争証跡博物館などベトナム戦争の歴史検証が盛んにされています。
統一会堂は、南ベトナム政権時代の旧大統領官邸です。地下は軍事施設として使われ、ベトナム戦争終結の場所です。
戦争証跡博物館は、戦争の悲惨さをたくさんのパネルと写真で語っています。ホルマリン漬けの奇形の胎児や拷問の数々、牢獄も再現されています。ここに書くのもためらう事例もたくさんありました。
僕は、あまりにも戦争の状況がリアルに表現され、悲惨さで気持ち悪くなりました。戦争は、人を狂わす怖さを体感しました。
そんな館の中で特に印象に残ったのはベトナムの歴史を熱く語る先生の姿と
先生の話を真剣に聞く子供たちの様子です。歴史教育が盛んに行われてるんですね。
それを見ていて東京大空襲が浮かんできました。僕の住む下町を一夜にして焼け野原にし、
亡くなっ方も10万人以上。押上にできる新東京タワーは、地元不在でいろいろやっていますが、すぐ近くの本所に東京都慰霊堂があるんですが、あまり知られていませんね。一度訪れるといいですよ。
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/ireidou.htm
さて、ベトナムの戦争証跡博物館ですが、外国人で一番訪れる国民は、アメリカ人だそうです。僕は、ガイドさんに質問しました。
「アメリカ人は、どう思ってこの施設を見ているんですかね」
「アメリカ人は、国の責任と個人の責任は全く違うものと割り切っていると・・・・」という答えが
返ってきました。まだ枯れ葉剤で奇形児が生まれ続けています。
日本もベトナム占領下、100万人以上を餓死させたと言っていました。
これからの世界はアジアの時代だと言われています。日本が平和を維持し、和の心と技術力でアジアのリーダーシップをとるためにも、政治宗教を乗り越え、過去の戦争の正しい検証を学者中心に進めるべきだと感じました。お金だけでは、人はついてきませんね。
愛すべき日本のために・・・事実を未来の子供たちに伝えていかなければいけませんね。戦争の悲劇は忘れてはいけません。
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