東京大空襲
絶対に忘れてはいけないことがある。人間を狂わす戦争の悲惨さだ。
僕は、生まれも育ちも下町育ちである。3月10日のB-29の空襲で、下町は焼け野原になった。アメリカは延焼しやすい特殊爆弾を使い、木造建築の多い日本家屋を燃やし尽くしたのである。僕の親戚も赤ちゃんから年寄りまで亡くなった。兵士同士の殺し合いや戦争関連施設ではなく、一般人を対象とした無差別攻撃だ。
http://www.youtube.com/watch?v=5yJLhZescY8
子供の頃遊びに行くと、いつも戦争体験を話してくれた畳屋のおじさんも90歳。いま、腰を痛め寝たきりになってしまった。語り継ぐ人も少ない。広島、長崎の原爆は、平和の象徴として伝えられているが、一瞬で10万人を焼き尽くした東京大空襲を伝えるニュースは少ない。あえて戦争のことを触れようとしていないようにさえ感じる。
すべての戦争は、人間を狂わす悪いことだ。
早急に有識者で真実を真実として検証すべきである。真実をあえて子供達に伝えていないように感じる。「君が代」を歌うのは、軍国主義だと教えた先生がいた。いま、教える先生はいないでしょう。しかし、教科書問題一つとっても、コンセンサスがとれていない。僕が先生だとすると、どう教えていいのか困るだろう。
戦争を美化するアメリカに遠慮しているのか。こじれた訴訟問題でうやむやにしたいのか。あまりにも日本の対応はすべてに中途半端だ。もっと真実を伝えるべきだ。みんな知らなくてはいけない。真実のないところに愛はない。自分の国を愛せない国民に、国家の将来はないと思う。
今話題の東京スカイツリーにお越しの際は、歩いて20分ほどで行ける墨田区横網の震災記念堂へ。今の幸せの礎になってくれた方々に合掌。鈍感な僕でさえ報われない霊のミラクルパワーを身体で感じる。
http://www.kmine.sakura.ne.jp/kusyu/kuusyu.html
今の平和に感謝です。
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