マック 頑張れ!
マクドナルドのスマイル0円から多くの事を学んだ。
その『スマイル0円』が復活するとマスコミが取り上げた。5月25日のホットニュースに期待を込め見守っていたが、全くの勘違いだった。
http://toyokeizai.net/articles/-/70541
そもそも日本マクドナルドの創業者 藤田田氏は、商品作り以外、米国のマクドナルドの理念ではなく、日本的な藤田流にこだわり、アンチ マクドナルドを徹底して成功した事業家。藤田田の良き時代の象徴がスマイル0円である。後に価格破壊で失敗するが・・。http://moneyzine.jp/article/detail/190733
藤田田のすごさは何か?
まずは日本流の呼び方、今でもマクド-ナルドと真ん中で切り、マクドと言ったりする。米国本社の方針は、マク-ドゥナルド。ドゥにアクセントがくる。呼び方を日本流にしちゃう点がすごい。ユダヤの商法らしいが、普通は許されない。
大阪で生まれたのが『スマイル0円』という藤田流のサービス理念である。事業家として最後まで事業を楽しみ、独自価値を強化していった。僕は、そういう藤田田が大好きだ。
http://matome.naver.jp/odai/2135946693331552401
マクドナルド笑顔の秘密。
マクドナルドではスタッフをクルーと呼ぶ。
15年ほど昔であるが、我家の娘がはじめてのアルバイトにマックに勤めた。学校よりも楽しそうであった。でも、帰りがあまりにも遅いので心配になりいろいろ調べてみた。
いまでは考えられない事だが、サービス残業は、あたり前。それでも仕事がしたくなる笑顔の職場環境があった。学校よりも学べる楽しいサークル的な組織。笑顔の秘密は、時給は上げず、お金以外のモチベーションとキャリアアップの仕組みにあった。自動車教習所の評価システムに似ている。
まず入社するとCクルーから始まる。役割はミスをしない。カウンターの中でマニュアル通りに行動できる事を求められる。「お飲物はいかがですか」必ず言っているか?
Bクルーは、マニュアルの量が増え、正確にスピードアップし、業務が自然にこなせる。
Cクルーは、後輩を指導できる模範となるクルーリーダー。
そして、スターへの道。『スター』と呼ばれている。
クルーのあるべき象徴、スマイルリーダーである。役割は、カウンターからホールに出て幅広く活動。全ての気配り役に徹する。
「灰皿交換いたします」など。自分の言葉と感じた事を表現する。自由演技を支援した。
スターになると空港アテンダント風の制服が支給される。ネームもパウチからしっかりとした彫り物のネームがお金をかけて支給される。
しかし、時給はあまり高くならないが、ステータスと接客技術が上がる。やりがいいを刺激し、学生アルバイトのモチベーションを高く維持させた考え方と仕組みである。それがスマイル0円だ。
いま、ポスターだけがスマイル0円。クルーの中には笑顔の素敵な子もいるが、それは個人の資質であり、笑顔を引き出し支援する仕組みは感じられない。あまりにも効率主義の断末魔の様子が見えてくる。
マック頑張れ!
コメント
このブックにはコメントできません (ログインするとコメントできます)
コメントはまだありません