笑顔づくりはお金がかかる
最近、モノからコトへ。よく使われるフレーズです。しかし、ルミネや新宿伊勢丹でさえも継続するのが難しい。モノで育った会社は理念の具現化や世界感作りが苦手です。売れると笑顔になっちゃうんです。だから、なかなか仕組み化されない。モノとコトをつなげるのが「笑顔」です。
写真は、ルミネの最優秀販売員の競技会で評価されたルミネストゴールドのメンバーです。みんないい笑顔ですね。僕の教え子たちです。所属する会社やルミネという枠を超え、ファッション文化に挑戦していくでしょう。その為に、ルミネではルミネストゴールドの表彰者のご褒美に本物のファッションを体験してもらおうと、パリやイギリスの超一流ホテルに宿泊したり、本場のショーやオシャレなレストランでの食事など、勉強にお金を惜しみません。
笑顔ほど金のかかるものはありません。
ディズニーのバックヤードは、働きやすい環境に相当投資してます。キャストのテンションが下がらないように最大の工夫が施されています。バックヤードは企業秘密ですが、一枚のIDカードの笑顔写真を撮影する為に本社一階に写真館があり、プロが最高の笑顔写真を撮影します。何千という個人用大型ロッカー、その立ち並ぶ部屋やキャストが利用しやすいクリーニングシステムなど・・・には驚かされます。
おもてなしで有名な加賀屋も、仲居さんの作業負担を軽減するため、配膳のシステムに莫大な投資をしてます。重い食事を持って遠くまで運ぶ必要がないんですね。そしてお客様の期待を超えるサプラジズが圧巻。僕が利用した時 誕生日祝いに、鯛のお刺身と輪島塗りのお箸を頂きました。
残念ながら、日本で「笑顔で挨拶」と言っている企業のほとんどが、口だけ。笑顔は挨拶のオマケ。笑顔が無料だと錯覚してます。素晴らしい笑顔の接客ができても、給料にあまり反映されないのが現実。生きたお金は使うべきです。IT企業ではあたり前の視点、スタッフが仕事をしやすい環境やムダな作業のロス退治こそ急務です。
いま、ファッションビジネスが危ない。スタッフの笑顔を取り戻せ。
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