台湾の日本式サービス
日本式サービスを世界が学んでいる。
しかし、優等生の台湾サービス業の姿から日本のもてなし型の欠陥が見えてきた。
◇オープン時のウエルカム体制
「ニーハオ、ファインコンリン」と言葉が先で45度のお辞儀が訓練されていた。語先後礼でのお迎え。時間は5分間継続されている。日本では3分に縮小されているが台湾では、未だに昔のままマニュアル通り実行している。
全スタッフが立礼して迎え入れの徹底。日本百貨店と同じだが、伏し目がちに目線が合わず、笑顔が全くない。
日本の百貨店との違いは、マニュアル的な行動には、中国人からは営業スマイルが生まれない。結果、我慢の5分間が終えた途端、緊張が解けた瞬間、スタッフ一同 ビックスマイル。日本の百貨店は、真顔で作業に集中。
アイコンタクトのない笑顔は、笑顔ではない。オープン時などはお辞儀をせずにアイコン&スマイルの徹底を指導して欲しい。
挨拶は訓練、笑顔はリラックス。笑顔で挨拶は、とても難しい上級の技術。笑顔を優先すべし。
台湾人の素直で素晴らしい笑顔を生かそう。我慢が基本の日本式の挨拶は、世界では通用しない。我慢の文化は、笑顔にはマイナスである。形だけのお辞儀からは笑顔の出会いは生まれない。目的と手段を混同するな。早く日本式サービスを土台に地域の風土を加え、オリジナルの台湾式を作るべし。
◇環境ベーシックの遅れ
日本の老舗和菓子屋の店頭である。スタッフは奥のカウンターを中心に動き、店頭に意識がいっていない。結果、老舗の雰囲気を段ボールや什器で損なっている。美味しそうな厨房の雰囲気は、積極的に見せ、マイナスの雰囲気になる作業や備品、ゴミ箱などは見せない。
台湾の繁盛しているお店は、店頭での作業をパフォーマンスとして主張している。大いに学ぶべきである。
楽しくないと店じゃない。すべてのはじまりは笑顔から・・・
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