邪馬台国
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最近、文藝春秋(2013年11月号)で、「邪馬台国を統計学でつきとめた(安本美典)」という記事を見つけた。
内容は、文献上の情報と、出土品から、ベイズ推定の方法で邪馬台国の位置を推測するというもの。
手法を単純化して言うと、
文献上で邪馬台国にあると思われる物品(魏国から邪馬台国に下賜された鏡、邪馬台国で使われていたとされる鉄のやじり、勾玉、魏国に貢物として献上された絹)について、出土品と比較する方法をとっている。
全国で出土した鏡(や、やじり、勾玉、絹)について、それが、邪馬台国のものである確率は、どの鏡も等しいという前提で(ということは、各都道府県における、それぞれの出土品の数は、その県に邪馬台国が存在した確率に比例すると考えられる)、その4種類の出土品について、それぞれ邪馬台国の確率を算出し、乗算する(いわゆる、ナイーブベイズ。つまり、それぞれの確率は相互に独立と仮定されている)方法で、各都道府県に邪馬台国があった確率を推定している。
面白かった。
だいぶん、ツッコミどころが多い気がするんだけれど、最近は、考古学の世界でも、こういう研究方法がポピュラーなんだろうか?
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