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延髄のCO2検出

炭酸ガスの受容器(中枢化学受容野)

 末梢化学受容器もCO2センサーとしてある程度機能するが、主要なCO2センサーは延髄の腹側にある。この部位は椎骨ー脳底動脈によって環流される領域である。末梢化学受容器のように明確な境界をもつ構造ではなく、延髄腹外側野に散在性にCO2感受性細胞が分布する。したがって、受容器とは呼ばず、中枢化学受容野(中枢性化学感受領域)と表現される。この部位の細胞外液[H+]を増加しても、換気量が増えるので、CO2とH+の双方に感受性をもつ。

 

ヘーリング・ブロイウェル反射

ヘーリング・ブロイウェル反射

ヘーリング・ブロイウェル反射(ヘーリング・ブロイウェルはんしゃ、Hering-Breuer reflex、肺伸展反射、肺 伸展受容器反射、肺・迷走神経反射)とは、外呼吸に関する反射のひとつ。エヴァルト・ヘリングとヨーゼフ・ブロイウェルにより発見された。ヘーリング・ブロイヤー反射ともいう。1回換気量の空気が肺に吸入されると肺が膨張する。そうすると、気管支平滑筋にある伸展受容器が興奮し、迷走神経を介して延髄背側にある吸息ニューロンを抑制するニューロンを興奮させる。その結果、吸気筋群の弛緩がおこり、呼気が起こる。この反射をヘーリング・ブロイウェル反射といい、肺の過度の膨張を防ぎ、また呼吸リズムの発生に役立っている。

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