謎煮

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ある程度の方向性をもった味付けで運営されるからこそおいしい鍋になるということは常識的に自明の理であるが、これをあえて無視、一日ごとに別のあじつけを追加し、「追い炊き」することで生成されるマーベラスな味わいを獲得した鍋料理の一形態。基本的にアナーキズムを旨とした運営を心がけること。
いわば鍋のジャムセッション。
練達すると1週間ほど鍋がどんどん強まり、「うまい。マキシマムうまい。」としか表現できない状況を作り出すことができる。ただしみかけは悪く、練成結果は赤褐色不透明の液体となることが多く、「もてなし」としての料理には不適切であることは残念である。
中世の錬金術に通じるものがあるのではないか、との意見がある。

初心者のころは3日程度をめどに練成するのが望ましい。(初日に個性の強めの魚介類を投入すると、4日後あたりで大阪湾のような臭いを発する恐れがあるため。そうなると復旧不能となる。)

なお、餃子を投入、あえて煮潰してしまうことで3日分ほどの謎煮としての急進化を遂げることができる。(味はかなり多国籍風になるため、それを望まない場合は使わないほうがよい。)

また、季節的な問題として、夏に行うことは推奨されていない。
みてくれは悪くとも、菌達は謎煮のそのすぐれた本質を見抜き、鋭く急速にかもしてくるからである。(おそらく太古の地球の海、「生命のスープ」と謎煮は組成が近似しているからだと考えられる)

なお、「二日目のカレー」も謎煮効果が少なからず発揮されているため、ことのほかうまくなる。だってあれマキシマムうまいよな?

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