ビッグ・ファイブの履歴

現在、人間の性格全体は次の5つの次元(ビッグ・ファイブ)によって、だいたい過不足なく表現できると多くの研究者は考えている。

  • 出典『性格とは何か』p16
  • 外向性(Extraversion):活発さ・明るさ・ポジティブ感情(ポジティブ心理学)。対義語は「内向性」
  • 神経症傾向(Neuroticism):落ち込み・不安・怒り。対義語は「情緒安定性」
  • 開放性(Openness):関心・興味
  • 協調性(Agreeableness):寛大さ・思いやり・面倒見・調和。
  • 勤勉性(Consicientiousness):熱心・誠実性。

組合せによる効果

絶対指標ではない。ポジティブな性格特性も他との組合せによりネガティブに転じることがある。

ビッグ・ファイブのうち勤勉性は、学業成績にも仕事のパフォーマンスにも、寿命の長さにまで関連する、それをもつだけで何でもできそうな性格特性に思える。しかし、勤勉性の高さが神経症傾向の高さと共存すると、それは完全主義につながる。完全主義とは、高い目標を抱いてその目標を達成しようと試み、少しでも達成できないとすべてが失敗だと考える傾向のことを指す。 ー 209ページ

  • 出典『性格とは何か』