インセプションデッキの履歴

重要そうなので「スクラム」のページから分離した。

「インセプションデッキ」とは

  • 全体像を伝えるためのドキュメント一式。
  • 直訳すると「最初の一束」
  • 大事なことを明らかにし、認識のズレを防ぐ

認識のズレを防ぐ

ゴール・ビジョン・完成イメージなどの認識のズレを防ぐ。

  • 私的コメント:全体構成図示はよく行っている。存在理由、キャッチコピー、やらないことリストの言語化などはできていなかった。(2022.09.03)
  • 私的コメント:全体像を理解していないため、結果的に認識がズレてしまったことがある。Web構築提供企業、オンラインイベント提供企業でさえも、インセプションデッキができていなかったことになる。(2022.09.03)

大事なことを明らかにする

手ごわい質問(問い)

  • あえて手ごわい質問(聞きづらい質問)をすることで、大事なことを明らかにする。メンバーの経験や予算など。
  • 質問には後述の10の質問を用いる
  • インセプションデッキを作ることで大事なことを明らかにし、認識のズレを防ぎ、プロジェクトを成功に導く。

インセプションデッキの10の質問

1.我々はなぜここにいるのか?

2.エレベーターピッチを作る(プロダクトを明確化)

3.パッケージデザインを作る(価値を明確化)

4.やらないことリストを作る(スコープを明確化)

5.「ご近所さん」を探せ(ステークホルダー探し)

6.技術的な解決案を描く(アーキテクチャを具体化)

7.夜も眠れなくなるような問題は何だろう(リスクの明確化)

8.期間を見極める(スケジュールの明確化)

9.何を諦めるのかをはっきりさせる(QCDと優先順位付け)

10.何がどれだけ必要か(リソースの明確化)

1~5は全体像を明らかにし、6~10は具体化する。

テンプレート

インセプションデッキ作成の進め方

  • 関係者が一堂に会して議論をし、合意形成する
  • 素案はあったほうがよい。
  • 2時間x2~3回ぐらい

インセプションデッキ作成後

  • 大きく印刷して貼りだしておく。舵取りの判断基準。つまり海図。
  • 適宜変更してもよい。

参考:富士通ラーニングメディア