結合化の履歴

ナレッジマネジメントのSECIプロセスにおいて

結合化(Combination)

形式知からあらたに形式知を得るプロセスである。
他部門・外部からの形式知の取込み、伝達・共有のための情報技術である。

SECIプロセス

結合化>内面化>共同化>表出化>結合化

Wikiにおいて

ポイントは二つある。知識そのものにフォーカスした場合、「知識群(知識ネットワーク)を生成すること」と、多人数による知識の結合化と見る「集合知の生成」である。Wiki記法の簡単リンク機能と自動履歴管理、透明性がその役割を果たす。

知識群(知識ネットワーク)の生成

  • リンクで複数ページを束ねることにより、知識群を作ることができる。
  • リンクは網の目構造に張り巡らされ、知識は知識ネットワークになる。

集合知の生成

  • 知識生成プロセスの可視化:Wikiの透明性により、知識を生成している本人のみならず、周りの人も生成プロセスを見ることができる。
  • 自動履歴管理機能があることにより、複数人による編集が可能になる。一人一人の編集内容は履歴として残るからである。
  • 誤記・誤字は、最初に作成した本人のみならず、気づいた人が誰でも編集・訂正できる。
  • 誰でも、加筆・追記・補足ができる。
  • 表出化のスピード公開の特長と合わせ、ものすごい勢いで集合知が形成されうる。
  • それは現実にWikipediaで起きている。

ピーター・ドラッカーの言葉

知識労働者は、ほとんどが専門家である。彼らは一つのことをよく行うとき、すなわち専門化したとき大きな成果をあげる。しかし専門知識はそれだけでは断片にすぎず不毛である。専門家のアウトプットは、他の専門家のアウトプットと統合されて成果となる。

http://twitter.com/DruckerBOT/status/8085687737