20代のうちに読んでいただきたい書の履歴
当mindiaは20代起業家が多い。20代のうちに読んでいただきたい書を最大10冊まで紹介する。10冊の内容は適宜入れ替えるかもしれない。ご了承願いたい。
時間は限られている。悪書ではなく良書を手に取り、起業精神の糧としてほしい。
読書術
数多くある読書術の本からこの1冊。
本は10冊同時に読め!―本を読まない人はサルである!生き方に差がつく「超並列」読書術 (知的生きかた文庫)
マイクロソフト日本法人元社長、成毛眞氏の本。成毛氏は多読の鬼である。多読していたからマイクロソフトの社長になれた、30代で読書に目覚めても遅い(社長になれない)と説く。
古典
孫子の兵法、マキャベリの君主論、福沢諭吉を挙げる。孫子・マキャベリは、上に立つ者として読むべき書である。
「孫子」の読み方 (日経ビジネス人文庫)
山本七平氏の書である。彼は太平洋戦争に従軍しており、戦後、孫子を読んでみると、日本軍の組織運営がいかに間違っていたか衝撃を受けたと-いう。彼の戦争経験との対比、また日本史との対比によって説明しており、分り易い。
悪の人心掌握術 - 『君主論』講義 (中公新書ラクレ)
マキャベリは16世紀のイタリアの小国フィレンツェ共和国(メディチ家)の政治家である。「君主論」は冷血の書ではない。大国フランスという脅威と対峙しながら、どうやって小国フィレンツェが生き延びていくかを説いた書である。成毛氏は、社長を務めるために役にたった書として、君主論を挙げている。
学問のすゝめ―人は、学び続けなければならない
日本の古典の最高峰。いろんな現代語訳版が出ているが、筆者はこの書しか読んでいない。他の現代語訳版も読む予定である。
21世紀のプロフェッショナル論
フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか
ゴア元副大統領のコピーライターを務めたダニエル・ピンク氏の著書。フリーエージェントとは起業家に限りなく近い。日本語訳が2002年なので原著は2001年と思われるが、9年経過した今から読んでも、書かれている内容が新しく感じる。21世紀、ビジネス環境が変わり、ビジネススタイルが変わる。
プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))
数多くあるピーター・ドラッカーの著作からは、この書をお薦めする。筆者のイノベーション論は、この書からの影響が大きい。「イノベーション史」の種本とも言える。他に「イノベーターの条件」があるが社会起業家(NPOなど)向けの内容であり、抽象度が高くやや難解である。
イノベーション論
イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)
なぜ大企業は新興企業に敗れるのか?たとえば、IBMはなぜマイクロソフト&インテルに母屋を乗っ取られたのか、マイクロソフトはなぜグーグルに猛追を受けたのか?がよく分かる。大企業にとっての脅威は、起業家にとってのチャンスである。
ソーシャルメディア
当mindiaは、ソーシャルメディアの起業家が多い。以下の三書はソーシャルメディアの基礎知識となろう。
- 私たちはどうつながっているのか
- ウィキノミクス
- グランズウェル
あとで書く。