学問のすゝめの履歴
「学問のすゝめ」は、100年以上読み継がれる古典の名著・良書である。「20代のうちに読んでいただきたい書」の一つである。
天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず
これは、人類皆平等を言っているのではない。
これには続きがある。重要なポイントのみ抜き出す。
賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとに由って出来るものなり。
身分重くして貴ければ自ずからその家も富んで、下々の者より見れば及ぶべからざるようなれども、その本を尋ぬればただその人に学問の力あるとなきとに由ってその相違も出来たるのみにて、天より定めたる約束にあらず。諺に云く、「天は富貴を人に与えずしてこれをその人の働きに与うるものなり」と。されば前にも言える通り、人は生まれながらにして貴賎貧富の別なし。ただ学問を勤めて物事をよく知る者は貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるなり。
出典:学問のすゝめ 福澤諭吉 著
結論
つまり、「人の上下(貴賎、貧富の違い)は、天の思し召しではなく、学ぶか学ばざるかの違いだ、だから学問に勤めよ」と言っているのである。
リンク
- 慶應義塾大学
http://www.slis.keio.ac.jp/~ueda/gakumon.html
- 青空文庫