リテラシーの履歴
説明
「読み書き能力」のこと。通常は「言語の」読み書き能力だが、言語以外にも転用され、「メディアリテラシー」、「ITリテラシー」という使い方もある。
そして現在(2010年)、「ソーシャルメディアリテラシー」が必要となってきている。
日本の識字率
明治10年の識字率
八鍬友広の推計によると40%である。これは滋賀県が行った調査からの推計で、自署できる者のうち,多少なりとも実用的な読み書きが可能であった者としている(Wikipediaの「識字」を参照)
現代
99.8%である。(UNESCO 2002年)
識字率と貧困
識字率の低さが貧困の原因である。現在でも南アジアやアフリカの識字率は低い。
- インド 66%
- ネパール 56.5%
- パキスタン 54.%
- バングラデッシュ 53.5
- エチオピア 35.9%
- ギニア 29.5%
- ニジェール 28.7%
- マリ 27.2%
識字率の男女差
出典を忘れてしまったが、男子の識字率に対し女子の識字率が極端に低いと、国民の攻撃性が増すと言われる。男子の攻撃的本能と女子の家庭を守る本能、この二つがバランスを欠き、攻撃性優位になるためである。
イスラム諸国の過激派勢力というのは、イスラム教自体が過激思想を内在させていることが原因ではない。貧困による男女識字率の差が、彼らを過激な行動へと向かわせている。
- アフガニスタン 男性51.0% 女性20.8% 男女差30.2%
- イラク 男性84.1% 女性60.2% 男女差23.9%
- インド 男性69.0% 女性46.4% 男女差22.6%
貧困を克服し、テロリズムを抑止するには、識字率の向上、特に女子の識字率の向上が必要である。
日本における識字率の男女差
はっきりと証拠文献があるわけではない。以下は推測である。
幕末
日本全体では識字率は40%だったが、江戸時代は儒教思想を取り入れたため、それ以前の戦国時代以前よりも男尊女卑が激しくなっていたはずである。当然、幕末においても識字率の男女差に現れていたはずであり、結果的に過激な行動をする者たちを生み出すことになったのではないだろうか?
坂本龍馬は女子家庭に育ったため、過激行動派とは一線を画したと思われる。
インターネット黎明期
インターネットに限らず、新テクノロジーに興味を抱き飛びつくのは圧倒的に男性が多い。インターネットの黎明期、インターネットユーザは圧倒的に男性が多かった。
- 1990年代のインターネット、その名残の2ch ユーザ数:男>女
- 2000年代以降立ち上がった領域:Mixiなど ユーザ数:男≒女、後に、男<女
インターネット黎明期は攻撃的・過激的な内容が多かったが、女性ユーザの増加・男女比均衡により、現在豊な言論空間ができていると言えるのではないだろうか。
識字率と民主主義
「学問のすゝめ」にあるとおり、識字率の低い国では民主主義は成り立たない。読み書きができなければ、政治のあり方を議論することすらできない。