経験価値の履歴

定義

経験価値マーケティング―消費者が「何か」を感じるプラスαの魅力

本書において、バーンド・シュミットが提唱したマーケティング上の概念。反対概念は機能価値。

成熟社会では、商品は機能だけを満たせばよいわけではなく(機能価値)、人間の感性に訴える要素を盛り込む必要がある。これを経験価値と呼び、シュミットは5つの経験価値モジュールを提唱した。

5つの経験価値

SENSE

五感に働きかける感覚的経験価値

FEEL

感情や気分に働きかける情緒的経験価値

THINK

創造性や認知に働きかける知的経験価値

ACT

肉体的経験価値とライフスタイル全般に働きかける行動的経験価値

RELATE(関係性)

準拠集団や文化との関連付けに働きかける関係的経験価値

関連書籍と関連概念

日本での経験価値の言及

早稲田大学教授・長沢伸也ら日本で研究を行っている。

本書では、シャープ「AQUOS」、ワコール「WACOAL DIA」、コクヨ「カドケシ」、バンダイ「リトルジャマー」の4点を分析の題材として取り上げている。

サービスマネジメント

諏訪良武や藤川佳則が提唱している。「サービスマネジメント」参照

感性

ダニエル・ピンクが著書「ハイ・コンセプト」で提唱している。

プレミアム

遠藤功が提唱している。

本書ではたくさんの事例を挙げているが、こまかな分析を行っているわけではない。

スターバックスの経験価値の創出

スターバックスのマーケティングは、言葉で表現するというより行動で示す。立派な広告にお金をかけるよりも、顧客エクスペリエンスをより素晴らしいものにしようと、マーケティング資金の多くを次のことにあてている。

  • メニューに個性的なドリンクを増やす
  • 店内でコーヒーを飲みながら楽しめる無線LANと、音楽CD作成ができる設備を整える
  • 座り心地のいいソファと読書用のテーブルを増やす
  • サービスのスピード向上のため、従業員の数を増やす

……お客様の体験を生みだすことがスターバックスにとっての「一番のマーケティング」なのだ。

出典:スタバが「ネガティブ広告」に反撃しない理由| 東洋経済オンライン

編集履歴

  • 2010.12.30 初稿:定義、5つの経験価値、関連書籍と関連概念
  • 2014.12.07 スターバックスの経験価値創出