昨日までの世界の履歴

日本語序文

本書では、健康、子ども、高齢者、言語、宗教、交易、生命への危険、紛争解決、「われわれ」と「見知らぬ他人」との関係といった、人類に普遍的なテーマを紹介する。

本書概要~原始社会から学ぶ人生・社会の知恵

ジャレド・ダイヤモンドの名著。「昨日までの世界」とは、原始的社会・伝統的社会のことである。彼が主にフィールドワークを行ったニューギニアでは、1930年代まで、ヨーロッパ人との遭遇はなかった。彼が進化生物学者としてニューギニアでフィールドワークを開始したのは1960年代であり、ヨーロッパ人に遭遇する前のことを記憶しているニューギニア人も数多く存在していた。

原始的社会から、ただ遅れた社会であり、打ち捨てておけばいいのだろうか?近代文明社会で生きる我々は、原始社会から人生・社会の知恵を学ぶことはできないのだろうか?本書は、「昨日までの世界」を分析・解説することにより、そのことを示唆・提示してくれる。