コミュニティの三層構造の履歴

仮説

コミュニティを運営する上で、ある一定規模以上になった場合、自己組織化を促進するためには、三層構造にしたほうがいいのではないか?ということに気づく。

その理由

個人が消費できる情報量に限界があり(認知限界)、参加者によってコミュニティに対しコミットレベルが異なる。たくさんの情報によってより多く貢献したい人もいれば、たまに参加しているレベルで、たくさんの情報が消費できない人もいる。

一層目:ステアリング

役員・理事と呼ばれることが多い。
一層目は重要な意思決定を行い、コミュニティの主たる活動は二層目の主体性を促進すること(個々人の趣向に見合った貢献機会の提供)によって図る。決して自らが主体的に活動することではない。

二層目:主要メンバー

会員・委員と呼ばれることが多い。
コミュニティ活動の主たるメンバー。

三層目:ゲスト・サポーター

たまにコミュニティの活動に参加する。次に主要メンバーになる候補者。

階層とメディアの使い分け・同期

階層と使用するメディアを同期しておく必要がある。人によって必要な情報量は異なる。一層目はより多くの情報が必要で、三層目はより少ない情報でかまわない。
参考:フローとストック

透明度に気を配る

気をつけておかないと、情報遮断が起きるので、常に下の階層への情報発信を心がけておく必要がある。

同期

階層とメディアが一対一になるように設計しておく必要がある。同期しておかないと、「そんなこと聞いていない」ということが起こりうる。

関連概念

そもそも、階層化すべきだと考えるに至った理由は、以下のような社会学の観点があった。

  • 150人の法則
  • 45人の法則/35人の法則
  • 1:9:90の法則
  • 平等幻想

履歴

  • 2013年8月31日 キーワードを作成した。
  • 2013年8月30日 コミュニティ運営勉強会#1での講演内容に盛り込んだ。
  • 2013年7月30日 企業間フューチャーセンターでも、この考え方を説明した。
  • 2013年6月 EGMフォーラム定期会合で提唱