原価の履歴

原価というのは原価計算によって導き出されます。

いろいろな項目を掛け合わさなければいけませんが基本的には

原材料費×諸元(人件費等経費を表す掛け率)


こういう形で原価が出せるようにどこの会社もなっています。
掛け率に関しては商社や代理店で5~15%程度。
メーカーで40%前後というのが一般的です。

メーカーの場合、
利益率0%で取れば内部留保が残らないものの、
人員が回り、給料が出せるという計算になります。

安いものをいかに高く売るかということに主眼がおかれなければなりませんが、
基本的には高い利益率よりも仕事を回せるだけの
受注を確保することのほうが大事だと思われています。

とある100円ショップの場合


昔、アルバイトをしていた100円均一店。

大体何でも置かれているものの、
コカコーラ社製品は原価が高いので置けないのだという。

コカコーラの出し値が例えば50円だったとすると、
現状では利益は50円ということになる。

一日の仕入れが10000本だとすれば、
現状では50万円の利益となる。

しかしながら、

10000本売るためには人手が要ります。
24時間で売り切るとして1時間400本売り、
レジ5台稼働と品出し係3人として
オール交代制で8人の人員が必要。
時給が800円程度だとしても人件費に16万円ほどかかる計算になります。

さらに光熱費、輸送費、その他諸経費を換算すれば
1日にさらに10~20万円の出費となるため
終わってみれば全部売れて最終利益は15万円程度。
1本当たりの利益は15円程度となります。

売れなかった分については仕損となるわけで
すべてが損へと転じてしまいます。

結局のところは

徹底した利益率と原価管理をしなければならない


ということ

なんですよ(苦笑)