運命予定図の履歴
初期胚の発生において、どこが何になるかを決めて書いた図。
→発生運命(ウィルト)
:一つの細胞や細胞集団が正常胚においてどうなるか。
運命予定図の作成
(1)交換移植による方法
標識された細胞を取り出し、宿主胚の通常とは違う場所に挿入し、何に分化するかを観察する。
(2)局所生染色による方法
胚の細胞をラベル、発生過程における挙動を追跡。
(1)、(2)ではマッピングが違う。
(2)にあって(1)にないものがある→接触、誘導があって初めて現れるものがある。
※中胚葉は誘導される!→中胚葉組織は背側の赤道面あたりからの分裂組織に誘導される。
- 中胚葉誘導物質:アクチビン
アクチビン処理(50ng/mL)した外胚葉片では背側中胚葉性組織ができる。
- 中胚葉誘導シグナル=Nodal=アクチビン様因子
背腹構造の既定
ニューコープセンター:予定背側にある植物半球細胞
シュペーマンオーガナイザー:原口背唇部の細胞→体軸形成に重要な役割を持つ。背側中胚葉、時に脊索や前方咽頭内肺葉をつくるよう運命づけられている。(ウィルトp69)
- アクチビン