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富士山のチカラ

昨日の名古屋からの新幹線の車内でのちょっと嬉しいお話です。

「ただいま、雲一つない富士山が、進行方向 左手に見えております。しばらくの間、素晴らしい景色をお楽しみください。・・・」

ちょうど富士の宮駅あたりだと思いますが、居眠りしていた僕も身を乗り出して見てしまいました。冬の富士山は空が澄んできれいだ。携帯で写真を撮る人、ビデオを回す人・・・それぞれに感動していました。それだけ、富士山には人を引きつけるチカラがある。日本に生まれてよかった。

でも、何でこんな景色のいいところに煙突や工場がたくさんあるんだろう、そこが日本らしいといえそうですが、トータルプロデュースという感覚が弱いのかもしれませんね。

昔の話ですが、僕がファッション会社に勤めていた時のことです。パリに出店するとき、出店許可がなかなか取れませんでした。街にふさわしい品格がないといけないんだそうです。日本だと規制や基準ですが、数字以外のコントロールがパリの街の伝統を守っているんです。その最終判断がルーブル博物館の館長がされているという話を思い出しました。

それにしても、東海道新幹線の車掌さんの一言で楽しい旅の思い出が増やせました。富士山は、何回見てもいいですね。

たくさんの乗客の中には、「寝てるのにうるさい」という方もいらっしゃると思います。でも、僕はその一言がなかったら富士山との出会いがありませんでした。これからも勇気を持って続けて欲しいです。マニュアルでの富士山案内は聞きたくないですが・・・車掌さんが感動したことを素直に伝えて欲しいですね。

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