上に立つ人ほど笑顔が大事
笑顔の楽校 7
テーマ「上に立つ人ほど笑顔が大事」
最近は、AI(人工知能)に関する新技術が大きな話題になっています。囲碁やチェスなどはプロがコンピュータと勝負しても勝てません。車の運転も人間よりAIの方が安全運転に向いているようです。
カメラで撮影された人の顔画像から笑顔度(0〜100%)を自動測定する「リアルタイム笑顔度測定技術」(オムロン)や笑顔に反応し、自動的にシャッターを切る「スマイルシャッター」(ソニー)など顔認証システムの進化は止まりません。
NECの生体認証は、介護における見守り、防犯対策、入退室の管理、顧客サービスの質向上など連日のようにマスコミで紹介されています。
AIが進化すればするほど、人間らしさの枯渇に寂しさを感じていませんか。ある面、世の中が「笑顔」の大切さに気づき始めています。笑顔の出来ない人間はロボットに仕事を奪われるのも間近ではないですか。
相手に「感じがいい」と思われないとなにかと不利になってしまう、見た目(外見)で損したくない、といった気持ちが高まってきた結果ともいえるでしょう。
現場やスタッフの笑顔を引き出そう
こうした時代にもかかわらず、男だから、管理職だから笑顔なんて必要ない、という人がいたとしたら、それはあまりにも空気が読めていない証拠です。
先日、ある百貨店のフロアのどまんなかに「私たちは笑顔でお客さまをお迎えいたします」という大きなポスターが貼ってありました。そして店長、フロアマネージャー、スタッフの写真がずらりと並んでいたのですが、店長の表情が非常に怖い!僕は思わず笑ってしまいました。
僕はコンサルに入った企業さんに、「社長は現場の笑顔をつくる。店長はお店のスタッフの笑顔をつくる。スタッフはお客さまの笑顔をつくる。これがみなさんの仕事です」と常々言っています。
偉い人が仏頂面なのに、スタッフにだけ笑顔になれと言うのはあまりにも理不尽です。スタッフみんなが笑顔になるためには、まず偉い人が笑顔でなければならないのです。第一、そのほうがみんな楽しくなるじゃないですか。楽しいほうが生産性は上がるんです。
偉い人に多い「ガンつけタイプ」(政治家でいえば小沢一郎氏のような、強面で目つきがあまりよくない顔立ち)の人には特に笑顔をおすすめします。理由は、普段の顔と笑顔になったときのギャップが魅力的だからです。欠点が「味」に変わるのです。これは、その人にしか出せない「味」ですから、きれいな形の笑顔じゃなくても効果は絶大です。
高校野球でも笑顔で勝利に導いたことで有名な監督がいます。かつては選手を怒鳴るなど鬼監督だったのですが、あるとき守備で失敗してベンチに戻ってきた選手に笑顔をなげかけたところ、「いつもそんな顔でいてくれたらやりやすい」と選手達がのびのびプレーをするようになったとか。結果、申子園で春夏計4回の優勝という快挙をなしとげました。
仕事も同じです。指揮を執る人が苦虫つぶすような顔でいたら、スタッフやお客さまが楽しくなるはずがありません。
売上げがいいときはだれでも笑顔になれます。悪いときほど、上司の笑顔がカンフル剤になるのです。
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上記の本文と写真は関係ありません。
『笑顔大賞』メンバーを紹介します。
僕の心に響いた一枚の写真。
とびきりの笑顔、ありがとう
「笑顔の楽校」でお会いしましょう。
http://www.egao.co.jp/smn/gaccou/
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