元気、元気、元気が一番
笑顔の楽校 28
ケース⑩ 大型スポーツ専門店
もっとテンションを上げる。元気が一番!
「スポーツ」「カジュアル」のわりにはスタッフの元気が今ひとつ……。
テンションの低さが客単価にもつながっているようです。
- ++++++++++++++
サーフィン、ボディボード、スノーボード、スケートボード等「アクション」スポーツ系の大型専門店です。
150坪近い広大な店内には8人ほどの若いスタッフ。ジーンズ&スニーカーにお揃いのシャツとかなりラフなコスチュームです。持ち場を離れる時に声を掛け合っていて、好感が持てました。女性スタッフが2人、入り口から5〜6mにある作業台のところでお客様に最初のお声かけをしているのもいい感じです。
しばらく店内を観察して、気になった点が3つありました。
①スタッフのテンションが低い
スタッフ数は多いのに元気がなく、商品のボリュームのなかに埋没している感じ。
②お客様に気づかない(放ったらかし状態)
作業台のところでのファーストコンタクトはあるのですが、その後各ゾーンのスタッフは大型店ゆえの「死角」のせいもあって、あまりお客様に気づかないようです。
③セット率が低い
お客様に気づかない=お客様との会話がないため、ほとんどが単品買いです。こんなに商品があるのにもったいない!
テンションを上げれば芋づる式にうまくいく
●お客様よりも少し高いテンションで
テンションを上げるということは、まずスタッフ自身が、スポーツファッションが好き! 仲間(お客様)を増やしていきたい!という気持ちを持つことが大切で、さらにはそれをストレートにお客様に伝える熱意を持つことです。テンションは「お客様よりも少し高め」が理想です。
テンションが上がると、お客様とフレンドリーに楽しく会話できるようになります。また、お客様にも気づきやすくなります。
●ラウンドで「死角」対策
大型店の場合、元気プロデューサー的気配り役がお店全体をラウンドし、スタッフ、お客様の両方に声をかける方法がおすすめです。万引き対策にもなります。
●セット率アップ=客単価アップ
テンションを上げてお客様と楽しい会話ができるようになったら、コーディネートの提案もしやすくなります。せっかくウェアから靴まで揃っているのですから、「1アイテム3コーディネート」でおすすめしてみましょう。
楽しいとお客様の心が開き、心が開けば財布も開きます。
【コミュニケーションUPのポイント】
1 鏡を前に出す
通路側に鏡を設置してお客様と楽しく会話しているシーンが見えるようにすると、新しいお客様が引き寄せられてきます。
2 作業も前でおこなう
できれば移動式の作業台がベストです。作業しながら(動きをつけながら)
お客様をお迎えするととても自然です。
3 顔を出すヘアスタイル
髪で顔が隠れてしまうと表情がわかりにくくなり、コミュニケーション上 大きなマイナスです。
おでこをしっかり出して、アイコンタクト+スマイルも忘れずに。
コメント
このブックにはコメントできません (ログインするとコメントできます)
コメントはまだありません