過払い利息の返還請求が増えた理由

クレジットカード会社や消費者金融会社が利息制限法の上限金利を守らなかったのにはいくつか理由があります。単純に利益を大きくしたかったという理由ではありません。基本的にノンバンクは銀行からお金を借りて顧客に貸付をしています。必然的に銀行よりも貸付金利は高くなります。さらに顧客層を考えると貸倒の比率も銀行よりも高くなります。それを考慮に入れて利益を出すとすれば金利は高くなります。

そもそも利息制限法では上限金利を超えて貸し付けても刑事罰はありません。借りた側に超過利息の返還請求を認めているだけです。しかも基本的に上限利息を超えているのをわかって借りた場合は返還請求できないのです。その代わり最大限度を出資法で定めてこれを超えた場合には刑事罰を与えているのです。

しかし裁判の判例で貸金業者にとっては難しい条件をクリアしなければ、たとえ利息が高いことを認識して借りていても返還請求が認められたため現在のように過払い利息の返還請求が急増したのです。

by Ryou

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